みんなやってる?クラリネットのスケール練習、絶対コレやって!
クラリネットを演奏するにあたって、スケール練習は基本中の基本です。
しかし、スケール練習が「単調」「退屈」と感じてしまう方も少なくありません。そんなときに便利なのが、ロケットミュージックから発売されている 「吹奏楽部員のためのクラリネットスケールファイル」 です。
このブログでは、スケール練習の重要性と、スケールファイルを活用した効果的な練習法をご紹介します。
スケール練習がなぜ大切なのか
スケール練習は、音楽の「基礎体力」を鍛えるようなものです。具体的には以下のような効果があります。
- 指の動きの正確性向上
クラリネット特有の運指を効率的にマスターできます。 - 音程感覚の向上
調ごとの音程感覚が鍛えられ、ピアノや他の楽器とアンサンブルをする時に大きな差が出ます。 - 基礎音楽力の向上
スケールを知ることで楽譜理解が深まり、初見力もアップします。
スケールは単なる基礎練習に留まらず、音楽の表現力を引き上げる要素として欠かせません!
スケール練習の種類
スケール練習とは、ドレミファソラシド〜と音階(スケール)を順番に吹く練習のことです。
その中でも種類があり、
スケールの上り下り以外に、音階に沿った跳躍もスケール練習の仲間です。度って何!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。例えば三度はドの音から数えて、ドレミ(1,2,3)なのでミの音。○度と書かれていたらその数字の分だけ離れた音に跳躍する練習のことです。
アルペジオの練習も、スケール練習。アルペジオとは分散和音のこと。ピアノならドミソを同時に弾けますが、クラリネットは単音しか出ない楽器なので和音を分散する練習をします。
ここに載せた練習は代表的なもので、これ以外にも短調だったり、スケール練習にはたくさんのバリエーションがあります。でも、音大生やプロじゃなければ…
曲の練習もしたいのにスケールだけで練習時間がなくなっちゃう…
偏った練習にならないように効率を考えていくのが賢い練習方法になります!
学校や一般の生徒さんを見ていて、スケール練習が足りてないな…、Cのスケール以外やってないの!?、時間が足りなそうだな、と感じることが多くあります。
そんな時に効率よく練習できるようにロケットミュージックの社長に直接相談してクラリネットスケールファイルを作成しました!
ロケットミュージック「クラリネットスケールファイル」とは?
「吹奏楽部員のためのクラリネットスケールファイル」は、私が考案しました!スケール練習を効率化するために作られた教材です。特徴を挙げると以下の通りです。
ファイルに全調が載っている
ファイルの表面には長調のスケール、裏面には短調のスケールと半音階が載っています。
ファイルに印刷されていることで必要な楽譜等も一緒に持ち運べます!
付録がついている
中に4ページにわたる全調のスケール練習付録が収録されています。内容は
- アルペジオの練習
- 3度の練習
- 属7の練習
購入しやすい価格帯で、吹奏楽部員だけでなく一般のクラリネット奏者にもおすすめの一冊です。
私のShopではオリジナル教材<短調スケールマスター>との組み合わせ販売も行っています♩
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スケールファイルの活用法
スケールファイルを使った練習法をご紹介します。
組み合わせる
例えばC-durの練習であれば、ファイル表面のC-durの音階乗降を練習した後に付録のC-durの①〜③のトレーニングを練習します。これらを組み合わせて練習することでその調への理解が深まります。
1日1つの調に集中する
無理に全部の調を練習しようとせず、1日1つの調に集中しましょう。
運指を確認しながら、ゆっくり確実に練習を進めます。
テンポを段階的に上げる
最初はテンポを落として正確性を重視し、徐々に速度を上げていきます。
初心者や初めて練習する調であれば、テンポ40くらいから始めて、できたら45、50〜と5ずつ上げていけると良いですね。メトロノームを活用すると効果的です。
アーティキュレーションをつける
ファイル表面の一番下に載っているアーティキュレーションを参考にして、スラーやスタッカートをつけて様々なパターンで練習しましょう。
曲練習の準備運動に応用
練習している曲の調を先取りで練習しておくことで運指も音感もスムーズになります。
スケール練習を楽しくする工夫
スケール練習を退屈に思ってしまう方は練習が楽しくなる工夫をしましょう!
- ミニゲーム感覚で進める
全調をクリアしたらご褒美を設定するなど、目標を作りましょう。
ご褒美って意外と大事ですよ♩ - 録音して自己チェック
録音することで上達を実感しやすくなります。
Option教材【短調のトレーニング】
販売中のクラリネットスケールファイルの付録は長調のトレーニングのみなのですが、せっかく裏面に短調のスケールもありますので、元々の付録と同じく3つのトレーニングを短調で収録した教材をオリジナル作成しました!長短両方のスケールを網羅できれば確実に上達します!
ぜひShopからDLしてご活用ください♪
上級編
スケールファイルの内容がしっかり出来ていて、さらに音域や技術的に難しいスケール練習に挑戦したい方は以下のスケール本もおすすめです!
音大生のバイブル【アイヒラーのスケール本】
音大受験をする人は必ずみんなが通るスケール本。内容もグッとレベルアップしますが、自分もグッとレベルアップできます。
ディディエのスケール
跳躍パターンも1〜8度まであり、音域も広く、最低音から最高音はアルティッシモ音域のシまで出てくる、超難関スケール!上級者はぜひ挑戦してみましょう!
ディディエのスケールは私も本当に手こずりました…!
でもこの難しさが楽しく思える不思議…笑
頑張りましょう!
練習の成果を活かすには
スケール練習の成果を演奏に活かすには、以下のポイントを意識してくださいね。
音楽的に練習する
単なる運動にならないよう、フレーズ感を持たせることを心がけましょう。
「歌うように」、そして最後の音は丁寧に処理しましょう。
日々の積み重ねを大切に
短時間でも毎日(毎回)続けることで、確実に効果が現れます。
すぐに上達が実感できなくても、1ヶ月後の上達している自分を信じて練習を積み重ねましょう。
まとめ
クラリネットのスケール練習は、基礎力向上だけでなく、演奏全体のクオリティを引き上げる重要な要素です!
スケール練習が足りてないな、と思われる方は、まずはロケットミュージックの「吹奏楽部員のためのクラリネットスケールファイル」を使えば、効率的かつ楽しく練習を進めることができます。
ぜひ、この機会にスケール練習を見直してみてくださいね♩