短調スケールの魅力！新教材「短調スケール・マスター」練習のすすめ

クラリネット演奏では、短調（マイナー）のスケール練習がとても重要です。短調のスケールを習得することで、表現力豊かな演奏や曲の解釈が格段に深まります。今回ご紹介するのは、そんな短調スケール練習に特化した新教材 「短調スケールマスター」。
この記事では、この教材の魅力や具体的な練習方法をご紹介します！

短調スケールとは？その重要性

短調（マイナー）スケールは、長調（メジャー）とは異なり、哀愁や深みのある雰囲気を持つ音階です。クラリネットで短調スケールを練習することで、以下のようなスキルを身につけることができます。

• 感情表現力の向上
  短調特有の繊細なニュアンスを演奏に反映できる。
• 複雑な曲への対応力
  クラシックやジャズの楽曲には短調が多用されるため、幅広いジャンルに対応可能。
• 技術の多様化
  調ごとの指使いや運指のパターンが増え、演奏技術が豊かになる。

短調のスケール練習で得られる3つの効果

音程感覚の向上

短調スケールには、自然的短音階（ナチュラルマイナースケール）、和声的短音階（ハーモニックマイナースケール）、旋律的短音階（メロディックマイナースケール）といった種類があり、それぞれ音程が異なります。これらを練習することで、音程感覚が鋭くなります。

高難度曲の演奏に自信が持てる

吹奏楽やソロ曲には、短調を基調とした楽曲が多く存在します。スケール練習を通して基礎を身につけておくと、譜読みや演奏が格段に楽になります。

クラリネット特有の音色を引き出せる

短調スケールはクラリネットの持つ温かく豊かな音色を引き出します。美しい音色で感動を与えられる演奏につながります。

新教材「短調スケール・マスター」とは？

ロケットミュージックから発売されている吹奏楽部員のための「クラリネットスケールファイル」付録（長調）の、短調バージョンです。
短調のスケールを楽しく、効果的に練習できるよう設計された教材です。

基礎を固めるためにも、ファイル裏面の旋律的短音階(メロディックマイナースケール)をベースに、

1. アルペジオの練習
2. 3度の練習
3. 属７の練習

この３つの練習が全調収録されています。

Megumi

この教材で目指すのは、「吹ける喜び」と「表現する楽しさ」を同時に味わうこと！

教材を使ったおすすめ練習方法

1日1スケールに集中

1日1つの短調スケールを選び、ファイル裏面のスケールと付録のトレーニングを組み合わせて練習します。

テンポを段階的に変える

• テンポ40~：ゆっくり丁寧に音程や指使いを確認。
• テンポ60~：中速で滑らかさを意識して演奏。
• テンポ120~：本番を想定してスムーズに仕上げる。

音楽的に演奏する

• フレーズ感を意識し、「ただ吹くだけ」ではなく感情を込めて練習します。
• 強弱（クレッシェンドやディミヌエンド）を加えて音楽的な練習に発展させます。

アーティキュレーションをつけて練習する

ファイル表面の下部に書かれているアーティキュレーションを用いて練習します。

プリセット２

教材に収録されているエチュードで実践的な応用力を鍛えます。短調スケールの練習の成果を楽しみながら確認できる内容です。

演奏に差がつく！短調スケール練習の応用術

• 実際の楽曲に応用する
  スケール練習で得たスキルを吹奏楽やクラシック曲の演奏に反映。
• アドリブ練習に取り入れる
  短調スケールを使ったアドリブを考えてみると、即興演奏にも役立ちます。

まとめ：短調スケール練習で新しい音楽の世界へ

短調スケールは、クラリネット演奏に深みと多様性をもたらす重要な要素です。「マイナー・スケール完全マスター」は、初心者から上級者まで幅広く対応し、短調の魅力を最大限に引き出す一冊です。

あなたの音楽がもっと自由に、もっと豊かになる。その第一歩を、この教材から始めてみませんか？

若林愛

クラリネット奏者/クランポン契約講師

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音楽大学卒業後、キングレコードよりメジャーデビュー。楽器歴26年。演奏活動の他にビュッフェ・クランポン契約講師としてマウスピースや楽器のセミナー&デモ演奏を全国各地で担当。教則本の出版、吹奏楽コンクール・アンサンブルコンテストでも審査員を務めるなど後進の指導にも力を入れています。テレビ朝日「ザワつく！金曜日」中山秀征さんの指導を担当。