クラリネットで吹いてみた♩【Arrietty’s Song】演奏解説

ジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の名曲「Arrietty’s Song」をクラリネットで演奏してみました!本記事では、楽曲の解説やアレンジ、演奏ポイント、さらに原曲を歌った歌手についても詳しくお伝えします。
「Arrietty’s Song」とは?
「Arrietty’s Song」は、2010年公開のスタジオジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の主題歌です。映画の世界観にぴったりな、優しくも幻想的なメロディが特徴で、多くのファンに愛されています。
楽曲はアコースティックサウンドが中心で、シンプルながらも印象に残る美しい旋律が魅力です。
原曲を歌うセシル・コルベルについて
「Arrietty’s Song」を歌ったのは、フランス出身のシンガーソングライター セシル・コルベル(Cécile Corbel) です。彼女はケルト音楽をベースにした独自のスタイルで知られ、ハープ奏者としても活躍しています。
ジブリ映画の音楽を担当するきっかけとなったのは、彼女自身がスタジオジブリのファンであり、自作のCDをジブリに送ったことが始まりです。その音楽性が評価され、『借りぐらしのアリエッティ』の音楽を手がけることとなりました。
セシル・コルベルの歌声は透き通るような美しさがあり、まるで物語の世界に引き込まれるかのようです。
クラリネット演奏のポイント
「Arrietty’s Song」は、シンプルなメロディが続くため、クラリネット演奏では以下のポイントを意識しました。
フレーズを大切にする
この曲はAメロ、Bメロ、サビ( 1)でフレーズの取り方に工夫が必要です。
- Aメロでは短いフレーズが並びます。休符をお休みだと思わずに流れるように感じていくことで細切れにならない良い演奏が出来ます。
- Bメロではサビへ向かう推進力が必要です。メロディにお休みがないですが、しっかりフレーズごとに区切りながらじわじわとクレッシェンドしてきましょう。
- サビも長いフレーズが多く、息のコントロールが重要です。アウフタクト( 2)で1拍目に向かって進んでいくことで3/4の拍子感を表現できます。
歌い方を自然に
ケルト音楽の要素があるため、ビブラートは控えめに、自然な表現を意識しました。過度に装飾しすぎないことで、楽曲の透明感を引き立てます。柔らかい音色を保ちながら、フレーズの終わりまでしっかり息を流すことを心がけました。
ダイナミクス(強弱)の表現
静かに始まり、徐々に盛り上がる構成です。サビに向けて音量の変化をしっかりとつけることで、聴き手に感情を届けることができます。
静かに始まる導入部分では、音の立ち上がりを丁寧にし、余韻を大切にしました。
主旋律をクラリネットの温かみのある音で表現し、歌うように演奏しています。特にフレーズの繋がりを意識し、滑らかな音の流れを心がけました。
曲のクライマックスでは少し音量を上げ、情感を込めて演奏しました。
楽譜の紹介
この演奏動画の楽譜は、ロケットミュージックから発売されています。

Arrietty’s Song(映画「借り暮らしのアリエッティ」より)
【クラリネット】ピアノ伴奏譜&カラオケCD付
商品番号:SOL2008
グレード:3
演奏時間:3分15秒
出版社:ロケットミュージック
編曲:若林愛
アレンジの工夫
最後にもう1段と盛り上げたく、ハモリパートを追加しました。基本はお一人で演奏可能で、お仲間がいらっしゃればぜひ最後は一緒に演奏してください♩
まとめ
「Arrietty’s Song」は、ジブリ映画の中でも特に人気の高い楽曲であり、クラリネットの音色と非常に相性が良い曲です。セシル・コルベルの透明感のある歌声をクラリネットで表現することは挑戦でしたが、演奏することで楽曲の美しさを再確認しました。
吹いていてとても楽しかったです!
楽譜の購入はこちらから→Arrietty’s Song
次回の演奏動画もお楽しみに!
最後までご覧いただきありがとうございました!
他にも演奏してほしい曲があれば、ぜひコメントやリクエストをお待ちしています。